養老工場が操業を初めてすでに40年以上。長い歴史の中で様々な経験・技術・運営手法を開発し定着させてきました。加工技術のプロとして、「できない加工はない」と常に意識し、あらゆる可能性を関係各部のメンバーと話し合いながら製品づくりに取り組むこと。
これが私を含めた養老工場のこだわりです。技術的な課題を克服できたとしても、そこで終わりではありません。生産性はお客様からの注文数量に見合うのか、安定した品質を実現できるのか、他社に真似のでいない独自性はあるのか。こうした要素を意識しながら、お客様からの期待に応え、満足していただける製品を作るための技術開発・改善活動を行っています。
今は工場の責任者という立場ですが、やはりものづくりの現場にいるのが一番です。
今までできなかった加工ができた、難易度の高い製品がうまく仕上がった。仲間とともに味わうそうした一つ一つの達成感が、やりがいにつながっています。また、会社全体として売上・利益ともに向上し、工場メンバーの日々の頑張りや苦労が報われていると感じられることも、やりがいの大きな要素です。
会社にとって、「人は宝」です。従業員が働きやすい環境を作り上げ、やる気をもって仕事に取り組める工場にしていくことを目指しています。
一人一人の意見に耳を傾けること、改善提案制度を充実させていくことなどを通じて、生産性・品質はもちろん従業員の活気という点でもさらに上を目指していきたいと思います。そのために、部下と上司が話しやすく何でも相談できる環境、「自分たちでやろう」と自主的に行動ができる雰囲気づくりを重視しています。失敗を咎めるのではなく、失敗を恐れず何でも挑戦してやってみる、そこから新しい発見をして将来に向けた開発につながる。そうした文化を作ることができれば、従業員全員が高いモチベーションで前向きに仕事に取り組める工場になると考えています。
ナゴヤパッキングは「少数精鋭」を掲げており、生産現場においても一人一人のスタッフが自分の問題意識を持って幅広い業務を担うという文化です。
そんな中で特に意識しているのが「生産性」。限られた勤務時間の中でいかに素早く作業をこなし、自分・チーム・工場の生産性を高めていけるかにこだわっています。
ただ、作業が速いだけでは不具合を起こしてお客様にご迷惑をおかけしたり、怪我をしてしまうことにもなります。
「正確な作業」・「安全性」を重点に、仲間と協力をしながら仕事をしています。
自分の作った製品がお客様、さらにその先のエンドユーザーさんの元で喜ばれるものづくりを目指しています。
定められた手順に沿ってただ作業をするのではなく、ものを作る楽しさ、作業をやり切る楽しさを感じられることが大切です。
外から見ると全く同じに見える作業でも、コスト・生産性を意識して改善を繰り返す。その結果として時間短縮につながった時などに、この仕事の楽しさ・やりがいを感じます。
お客様に満足していただける製品づくりを目指してこれまでやってきました。
今は新しいスタッフも加わり、彼らを指導する立場になりました。自分がこれまでこだわってきた生産性について、またお客様に信頼いただけるものづくりについて、彼らに教えていきたいと思っています。
また、自分自身も今のレベルに満足せず、新しい技術・新しい領域の仕事に挑戦していきたいです。